· 

第273回 栄TMC 日本語強化例会

論評強化例会は予想を遥に上回る大成功を収めました!
今回の例会は、前回のテーブルトピックス強化に続き、論評に特化したイベント企画例会でした。
論評ワークショップ(WS)を引き受けてくださった東京論評TMCのK.M.さんと、デモスピーカーを担っていただきました大阪堺TMCのH.F.さんには感謝でいっぱいです。

冒頭の会長挨拶では今期のスローガンである「ちょっと背伸びしよう」に基づいて、論評にも果敢に挑戦しましょうというメッセージが伝えられ、本日の総合司会TM H.K.にバトンが渡りました。
場を温める役割であるジョークマスターTM Y.S.はダイエットにちなんだジョークを披露し、暖気できたところでTM K.M.のWSが始まりました。

論評WSでは、事前に採られていたアンケートに沿って、スピーチの聴き方、メモの取り方、改善点の見つけ方、効果的な論評の伝え方、論評者を論評する時の楽しみ方について、ご自身の体験やクラブ内外のリサーチを元に数々のとても有益な情報が共有されました。
テクニックやコツは色々あるものの、個人個人に合うやり方は異なるので、それぞれ自身に合うやり方を見つけてほしいというメッセージが送られ、皆さん今後の論評がとてもやり易く、楽しみに感じていることでしょう。

続いて、Pathways Story Telling のストーリーテリングを理解するという目的に沿った「痛みが消えるとき」をデモスピーカーTM H.F.が披露されました。
「痛いの痛いの飛んでいけ」のキャッチフレーズと共に「痛み」をテーマとした感動的なストーリーを話され、冒頭から一瞬で空気が変わって聴衆をストーリーに巻き込んでいました。
まさにトップスピーカーの風格と言いましょうか、圧巻のパフォーマンスに彩られた充実した7分30秒を過ごすことができました。

さて、ここからは論評WSを参考にして、栄クラブのメンバーがデモスピーチを論評する実践の始まりです。
最初の論評者TM Y.N.は止まらないほどのメモを取り、声の使い方、身体の動き、ユーモアの良さを伝え、平易な文言の選択についてアドバイスを加えました。
二番目の論評者TM Y.M.はストーリーの伝え方について、映画のように感じた点、感情の動き、表現力の良さを伝え、文言を列挙する速さの調節について話し、ベスト論評を獲得しました。
三番目の論評者TM M.S.は自身の録画経験から話の内容で表情を変えることの難しさを説明し、それが自然にできていることを称賛していました。
四番目の論評者TM H.N.は登場人物の多さを感じさせないストーリーの整理、表現力、特に手の効果的な動きについて言及し、最後の動作を横向きにしては?とアドバイスしました。

続いて論評者への論評セッションに移りました。
一番目の論評の論評者TM Y.S.は本日の言葉「鬼」を使い、鬼のようなメモの量、事前の論評シートの確認を良い点とし、多くの良かった点を絞り込むことを提案しました。
二番目の論評の論評者TM S.K.は「映画のような」などの印象深い比喩表現を良い点とし、改善点にじっくり時間が割けるとより良かったと伝えました。
三番目の論評の論評者TM K.H.はメモを見ずに論評した点をスピーカーとしての成長として評価し、改善点が見つからない場合のアドバイスを加え、ベスト論評に選ばれました。
四番目の論評の論評者TM K.U.は余すところなく良い点、改善点を述べたことを評価し、構成を論評WSで得た、良かった点→なぜなら、という構造にするとまとまりが良かったのでは?とアドバイスを送りました。

あーカウンターはゲスト参加にもかかわらず引き受けて下さったP.B.さん。
各スピーカーのCrutch word(不要なことば)をExcelシートで集計し、詳細に報告してくれました。
文法係のTM Y.N.は「目から鱗が落ちる」「心に風が吹き抜ける」「補って余りある」などの心地よい表現を報告してくれました。

すべての論評者のスピーチが終わり、論評WS講師のTM K.M.、デモスピーカーのTM H.F.から、それぞれの所感をいただきました。
総合論評TM T.N.は、P.B.さんの正確なあーカウント、ゲストのTM Y.U.がタイマーの背景として使われていた見やすい壁紙を良い点として挙げ、改善点として、例会での時間管理についての言及し、今回のBouquetはTM K.M.からTM S.K.へ、例会前の声掛けに、そしてTM S.K.からTM K.M.にはWSの時間調整に対して送られました。
Tough LoveはTM T.N.からTM H.N.とTM K.U.に、時間オーバーについて送られました。

このように論評強化例会は多くの皆様の協力の元、大成功を収めることができました。
論評WS講師のTM K.Mさん、デモスピーカーのTM H.F.さん、H.F.さんのお友達としてゲスト参加して下さった大阪堺TMCのR.O.さん、ゲストで役割を担って下さったP.B.さん、PRマネージャーのY.U.さん、ご協力ありがとうございました。
論評力はスピーチの論評だけでなく、日常生活の至る所で効果を発揮ことが実感できる有益な例会となりました。
参加者の皆さん、お疲れ様でした!

Write a comment

Comments: 0

What's Toastmasters Club?

トーストマスターズクラブとは?

トーストマスターズクラブは、1924年にラルフ・スメドレー博士によって創立された非営利の教育団体で、その主目的は、コミュニケーション技術及びリーダーシップを向上する為に、毎週又は隔週、パブリックスピーチをする会合を開催し、互いに評価し合うことにあります。「トーストマスター(toastmaster)」とは、「乾杯の音頭を取る人」の意。

世界143カ国に16,800以上のクラブがあり、日本には、北は北海道から南は沖縄まで、約200クラブ、4000人以上の会員がいます。

 

トーストマスターズでは春に、会員によるコンテストが行われます。

 

クラブ内のコンテスト優勝者が代表として地域の予選に進み、最後は全国大会で優勝者を決めます。英語のスピーチコンテストは世界でのコンテストもあり、世界大会での優勝者は、”World Champion of Public Speaking”と呼ばれます。

 

さらに詳しい説明はトーストマスターズ・インターナショナル国際本部トーストマスターズ日本支部をご覧ください。


Share this website