クラブ訪問レポート#007『大連日本語TMC』(中国)
大連日本語トーストマスターズクラブ
・毎週日曜日19:00〜21:00(日本時間) ※日本は中国+1時間です。
中国は大連の大連日本語トーストマスターズクラブにゲスト訪問しました!
先日栄TMCの例会にゲスト参加していただいた同クラブのTM Nanからお誘いを頂いたので栄TMCの仲間のTM Suと一緒に参加する運びとなりました。
例会運営はとてもきめ細やかです。ゲストや各役割で名前の表示が決められていて、チャットボックスで周知し、それに合わせて名前を変えました。例えばゲストは名前の前にG-をつけ、名前の後はカッコでクラブ名など。参加者のリストを表示させた時に統一感があってとても見やすいです。
例会は会長のTM Ryよりトーストマスターズインターナショナルとクラブの紹介。ここでトーストマスターズの価値基準(Core Value)を紹介。さぁみなさん、COT#1の役員研修でクイズの問題になりました。覚えていますか?
・高潔(誠実さ)
・尊重(個人の尊重)
・奉仕(会員への貢献)
・卓越(卓越した能力の追求)
の4つです。そして4つのタブー。
・政治
・宗教
・種族
・性
これを冒頭で説明するっていうのは新鮮でした。確かに初めて参加するゲストの方に向けてはとても丁寧な説明です。
会長の説明が終わると「事務係」(TM So)という役割に交代し、今度はゲストコメント。この時点でズームの参加者数は31人に!ギャラリービューの1ページに収まりきらない。
TM Nanが直接日本の各地TMCに出向いて行って足で稼いだゲストの面々、日本の様々なTMCのメンバーがゲストで集結していました。そして口々から出るのはTM Nanの名前。すごい!見習わないと!
次は「司会者」(TM Su)より会議の紹介があってジョークマスターのTM Souへ。すみません、ジョークの中身が聞き取れなかったんですが、日本語はまだ不慣れな様だったんですが一生懸命覚えてこられたハートは伝わりました!
栄ならここですぐに準備スピーチに入るところですが、ここで司会は総合論評のTM Ryuへ。大連日本語TMCでは総合論評チームという名前で総合論評者が司会となって計時係、えーとカウンター、本日の言葉、そして文法係から役割の説明を求めます。
本日の言葉は「裏付ける」
チャットボックスには今日の言葉とその使用例がシェアされ、TM CHIが丁寧に説明。
最初のセッションは即興スピーチセッション。ここで「即興スピーチ司会者」のTM Ryuにバトンが渡る。TM Ryuは大学2年生で本日初めての大舞台。今日のテーマは「交流」についての質問。
TM Taka: 海外の人と交流するときに注意すること。
TM Oo: 人によって話し方を変えていますか?
TM Ryu: 知らない人に自ら声をかけますか?
TM Uk: 交流するときに絶対やってはいけないこと
TM Yuka: 文化の違いは交流に影響ありますか?
TM To: コミュニケーション能力を上げるにはどんなトレーニングがいるか?
TM Ya: オンラインの交流時間が増えたことに対してどう思いますか?
TM Ko: 交流するときに話題が見つからないという心配がありませんか?
TM Bu: AIロボットと交流したことはありますか?どう思いましたか?
10問用意されていて、時間いっぱいまで9名が即興スピーチに参加しました。そして9名の発表が一通り終わると今度は「即興スピーチ論評者」のTM Nanが9名全員に一人ずつ論評を!栄にはないこのシステム。9名全員論評って凄くないですか?
今日のゲストの数名は早く帰ることが決まっていたので、ここで早めの写真撮影。気配りが行き届いています。ほんとに。
続いて準備スピーチ。今日は1人。アイスブレーカーのスピーチを披露してくれたのは大連理工大学で日本語通訳を学んだ日本語のアニメが好きなTM Ka。女の子だけれど男みたいな名前を付けられて嫌だった。でも日本語の先生から、彼女の名前の読み方が日本語の「カッコいい」に似ていることを伝えられ、自分の名前に好感が持てるようになった。それまでは名前の由来を聞く勇気がなかったけれど勇気を出して父に電話で聞いた。生まれた時に体が弱かったから男の子のような丈夫で元気になってほしいという思いがあったと伝えられ初めて父のおもいを知った。もっとかっこいい人間になりたい!というメッセージ。
心から感動しました。やっぱりスピーチはメッセージです。
そして最後は論評セッション。総合論評にコントロールが渡されてTM Soによる論評がなされました。えーとかうんたーの報告、計時係の報告、今日の言葉。そして文法係の説明。
日本語が母国語でない方の集まりなので日本語の使い方について特に気になった箇所をTM Naが丁寧に説明されていました。助詞の使い方が〜であるとか。日本人がきいても「いぃぃぃっ」ってなりそうな文法用語が出てきました。日本語を中国の方に教えるっていうのも難しいんだなと思いました。まさに文法係の存在意義を感じた瞬間でした。
最後に総合論評者から各役割に対して1人ずつ総論が述べられてアワードセッションへ。
今日はベストテーブルトピックスと一番良かった役割を決めるベストロール賞の2つがありました。ベストロール賞は栄でもやりたいなと思いました。
いわるゆビジネスセッションというものは無く、次回の日程が伝えられ、同時にチャットボックスでも情報が共有されました。
例会終了後には交流時間が設けられていて、そこで今日の例会の内容についてやお互いの意見交換をすることができました。
総じて、大連日本語TMCは例会進行がとても洗練されていると感じました。皆さんの口から出るコメントはポジティブなメッセージに溢れ、例会の雰囲気がとても良く、誰もが入りたくなるような雰囲気がありました。とても参考になりました!